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ある関西の歯科医から、親族を紹介いただきました。東京にお住まいで、大変な口腔内の状況との事でした。確かに、口腔内では、十度の歯周病で歯列が乱れ、歯が完全に外側に移動してしまっており、グラグラして、ろくに通常の食事さえ、咀嚼できない状況でした。レントゲン上でも、正常な状況なら歯の半分くらいまで支えているはずの骨が、 1/5 以下に溶けてしまっているのが分かります。 |
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患者さんと共に歯科医のお姉さまとも話し合い、1本を除いては末期的な状況でしたので、一日で口腔内の咀嚼機能を回復するために、何とか残すことも可能な1本も抜歯することに同意していただきました。9本を抜歯して、インプラントを植立し、ブリッジを一日で作製することにしました。これらが抜いた歯です。 |
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夕方に入ったブリッジです。当日は、まだ麻酔が効いており、あまりにも歯周病で歯を支える骨まで失った方の場合、唇の張り具合などが試行錯誤になる場合がありますが、初診の状況から比べると、かなり改善したと思います。レントゲン上では、インプラントが4本植立されていることが分かると思います。骨質が良かったので、4本のインプラントで十分な固定ができると判断しました。この方法を All-on-4 といいます。 |
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1ヶ月ほどたった口腔内です。張り具合をブリッジを少し削合して、調整しました。その後、新しい仮のブリッジを再製作し、十分な審美性や咀嚼時の感触を確認し、セラミック製の補綴物を作っていきます。 |
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●患者SF 笑ったときに歯肉が大きく見える患者さん |
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前歯部に5本の欠損部があります。この患者さんは、笑ったときに大きく歯肉が見えるタイプの方です。注意が必要なのは、ハイリップラインの患者さんと我々は言いますが、こういう方は、非常に審美的な治療が難しい。たとえ、インプラントをうまく埋入できても、歯肉との境目が外から見えてしまうからです。仮歯を工夫して人工的な歯肉を作ってみたのですが、写真のように、歯のはるか上まで唇が上がるために、こうして境目が見えてしまいます。 |
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仮歯をはずすと、こうなっており、残った歯をきちんと治療したのですが、前歯部と左右両側臼歯部に欠損部が存在している状態です。患者さんと話し合い、審美性を確保するためには、むしろ、歯を先に抜くほうがきれいになること、しかし、もし、抜歯しなければ、前方の歯の4本はある程度、長い期間保存可能であることを伝えました。一方で、歯を可能な限り残した場合でも、右奥の歯は長くは保存できないであろう事も正直に話しました。その場合、追加のインプラントをするために、手術が必要なことも言及する必要があります。インプラント治療は、手術回数を最小限に抑えることも重要な要素なのです。
ここからは、患者さんの意思が治療方針を大きく左右します。結果的には、患者さんは抜歯をして、きれいに整えることを選択されました。
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仮歯をはずして、笑ってもらうと、実測で、歯肉が8mm唇の下に見えることが分かりました。我々は、こうして笑ったときに見える歯肉の量を調べるようにしています。つまり、この分を整形し、外から見えないように手術時に処置しました。 |
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この患者さんは、術前から分かっていたのですが、とても骨が軟らかく、さまざまな手法を用いて、インプラントを植立する必要がありました。平行に植立していないのは、こうした条件を克服するためです。結果、抜歯してインプラントした当日の写真ですが、すでに歯肉は外から見えなくなりました。患者さんもとても喜んでいただきました。仮歯の段階で、初診と比較するとかなり審美性が向上したことが分かると思います。 |
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バイク事故で歯を2本折って、ある歯科医院に紹介され、来院されました。初診時のレントゲンと、抜歯したときの口腔内です。 |
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インプラントを埋入し、6ヶ月ほど治癒を待ってからアバット(土台)をつけたところです。 |
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左側(向かって右です)に2本のインプラント上部構造が入っていますが、分からないくらい、自然に回復しました。写真は、もう手術後13年になる状態です。 |
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患者さんは、大きな交通事故で、何年も苦しまれた方です。ある病院から、救急医療が全て終わり、最後に歯の問題を解決するべく依頼されたケースです。
一見、何の問題もないように見えるケースですが、神経(鼻口蓋神経)の入っている切歯管という構造物と歯根の間にインプラントを埋入するのにギリギリの骨幅しかないことが分かりました。患者さんは、このとき18歳の高校3年生の女の子です。審美的にも慎重に行なう必要がありました。 |
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インプラントの上部構造としてのクラウンは、土台のアバットから人工サファイアを使ってスウェーデンで作製したオリジナルアバット(土台のことで、正式にはプロセラ・アバットと言います)です。型採りした模型を専用のスキャナーで三次元スキャニングして、データをネットでスウェーデンに送り、人工サファイアのブロックから削りだして製作されます。それを再びスキャンして、サファイア製のクラウンを作り、その上にポーセレン(セラミック)を焼成して出来上がりです。われわれは、模型上に人工歯肉をシリコンで作り、さらに実際の口腔内との調和を図っています。 |
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実際の口腔内に入れるところです。最後の写真で4年が経過したところです。このかわいい女の子も大学4年生になり、音楽を専攻して学んでいるそうです。とても満足してくれていて、今でも1年に一度は定期検診に来てくれています。
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この女性患者の方は、上顎右側の臼歯部が重度の虫歯で保存が不可能でした。問題は、長くその状態を放置したために、下顎の歯が浮き上がり(挺出と言います)、歯を作るスペースが不足していたことでした。ここで、選択肢は二つあります。下顎の歯の神経を抜いて、提出した歯を修正し、上顎に通常の歯を作製することと、そのままにしておいて、上顎の歯を小さく作ることです。私は、歯の神経を取ってしまうことを出来る限り回避します。神経は、正式には歯髄といい、歯に感覚だけでなく、免疫と栄養を与える組織で、喪失すると、歯の寿命が大きく損なわれるからです。よって、患者さんと話し合い、上顎の歯を少し小さくすることで同意を得ました。審美性は重要ですが、私は、許容範囲内では、生物学的な意義を優先させる信念を持っています。 |
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この患者さんは骨量も少なく、短いインプラントで対処しました。 |
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治療終了時の口腔内写真です。左上の臼歯部は、歯列矯正を行い、治療をさらに小さくすることができました。上顎右側の噛む面(咬合面と言います)は、スペース的な問題から、金合金にしてあります。しかし、上顎のこの部分は、外からは見えないので、患者さんはとても満足していただけました。 |
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